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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻5号

1959年05月発行

文献概要

薬剤

新痔疾用軟膏Lubritex(A-40)の使用経験

著者: 長田博之1 安住新太郞1 飯田純1

所属機関: 1国立大阪病院外科

ページ範囲:P.528 - P.531

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1.緒言
 現今,痔核を主とする肛門疾患に対して,一般に手術的療法が行われているが,炎症症状を伴い疼痛や出血の激しい痔核や,或は痔裂に対して,手術的療法に先立つて,優れた肛門軟膏や坐薬による治療の必要なことは衆目の一致する所である.
 我国で従来使用されていた痔核への薬剤の多くは,カンファー,抱水クロラール・メントール,タンニン,ロート,デルマトール等を主剤とし,これに鎮痛剤,創傷消毒剤,創傷治療剤を配し,賦型したものである.近時エフェドリン,プリビン,酒石酸アドレナリンを主剤に配した薬剤の出現を見た.従来痔核に対してアドレナリン坐薬が有効であるといわれており,日本薬局法に塩化アドレナリンの項を見ることが出来るが,本剤は不安定であること,アドレナリンの血圧に対する不愉快な副作用があること等の欠点の為に,日常の使用には多大の困難を感じていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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