文献詳細
綜説
文献概要
乳癌根治手術後に上肢の腫脹を来たすことは可成りあり,Halsted1)は1921年これをElephan-tiasis Chirurgicaとして報告しているが最近はpostmastectomy lymphedema(以下P.L.と略す)或いはpostmastectomy swellingと呼ばれている.しかしてこれらの中には重篤で疼痛や諸種の不快を訴えときには明瞭な淋巴管炎をともなうものもあるが多くは軽症で無症状のものやほとんど訴えのないものもまた多い.従つて実測しないと観過されることがありMacDonald2),Hol-man3),Villasor4),Fitts5)等も注意して調べると高率にみられると述べている.
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