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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻6号

1959年06月発行

綜説

橋本氏甲状腺炎の臨床的研究(第1報)—甲状腺機能の検討を主として

著者: 大原梧樓1 渡辺薰1 野口秋人1

所属機関: 1野口病院外科

ページ範囲:P.595 - P.600

文献概要

1.緒言
 慢性甲状腺炎は主に病理学的見地から,リーデル型,橋本型,de Quervain型亜急性甲状腺炎の3者に分類されている.われわれは野口病院において過去20年間に手術した112例の非特異性慢性甲状腺炎を,第1表のごとく橋本型,リーデル型,リーデル橋本混合型,de Quervain型の4者に分類したが,この中橋本氏甲状腺炎1)は最も多く93例で全体の83%を占める.しかし橋本氏甲状腺炎の初期と考えられるいわゆるfocal Hashi-moto2)および結節性甲状腺腫にして橋本型の組織所見を有する症例はこれを除外した.われわれはこれ等の橋本氏甲状腺炎を主に甲状腺機能の面から種々検査を行つて術前の臨床症状を検討した,なお術後および遠隔時の機能と手術に関しては引続き発表の予定である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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