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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻6号

1959年06月発行

綜説

門脈外科における肝内動脈植込法に関する研究

著者: 鈴木茂1

所属機関: 1東京大学医学部木本外科教室

ページ範囲:P.603 - P.631

文献概要

緒言
 1936年Rousselot1),Whipple2)等は肝硬変症やBanti氏症状群の際の門脈床の病理学的変化と門脈圧との関係を追求し,門脈床のいずれかの部位における閉塞機転に注目して門脈圧亢進症なる概念を提唱した.その後血管外科の進歩にともない,1945年Whipple3),Blakemore,Lord4),1947年Linton5)−6)等によつて本症に対する門脈圧低下の根本的対策として門脈系大静脈系吻合術が試みられてから,多くの系統的研究と臨床的応用が行われる様になつた.
 当教室に於ても昭和24年以来,門脈圧亢進症について綜合的な実験および臨床的研究を重ねて来て,その成績については木本教授7)−19)67)によつてしばしば発表されて来た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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