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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻6号

1959年06月発行

文献概要

薬剤

整形外科領域における静脈麻酔剤(Eunal)の使用経験

著者: 栗原宏介1 佐藤勤也2

所属機関: 1日本大学医学部整形外科教室 2日本大学大学院

ページ範囲:P.637 - P.640

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緒言
 簡単で効果的な麻酔法として,静脈麻酔は広く使用されている.特に短時間で済むような手術に対しては,いわゆるultra short actingの麻酔剤による静脈麻酔は極めて有効である.ultra short actingの麻酔剤としては,従来Barbiturates系の麻酔剤がその中心であつたがこれらの薬剤は呼吸抑制,血圧下降,蓄積作用および副交感神経刺戟作用などの欠点があるので,時に重篤な偶発症を惹起することは衆知のことである.
 最近,呼吸循環器系に対し障害の少ないThio—barbituratesについて盛んに研究されているが,また一方Barbiturates系以外の静脈麻酔剤に関する研究も大いに進められている,すなわちホルモン作用を有しないSteroid系のViadrilや,Eugenolの誘導体である,Eunalなどは,その成果の一つと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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