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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻6号

1959年06月発行

文献概要

症例

Hürthle cell adenomaの1例

著者: 矢內謙1 遠藤健七郞1 石井守1

所属機関: 1福島医科大学遠藤外科教室

ページ範囲:P.657 - P.660

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 1881年,Baber1)が特有の明るい好酸性の多角大型細胞を有する甲状腺例を報告したのを始めとし,1894年Hürthle2)が幼弱犬甲状腺中に,上述の細胞を発見,その後,Langhans3)の報告もあり,この特別な細胞型の腫瘍に対し,1924年,Ewing4)により,Hürthle cell tumorなる名称が与えられた.爾来,この種の報告は,今日迄,外国では,約200例を数えるが,本邦においては少く,その発生源の問題,良性悪性の問題に関しては,幾多の未解決の問題が残されている.最近,われわれも多発性嚢腫性甲状腺腫の診断の下に,剔出術を施行し,組織学的検査の結果,その1例を経験したので報告し,文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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