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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻6号

1959年06月発行

症例

非観血的整復を試みた五筒性回盲部腸重積症の1例

著者: 池田典次1 酒井達二1

所属機関: 1横浜市立大学医学部第二外科

ページ範囲:P.661 - P.664

文献概要

緒言
 乳幼児における腸重積症の治療は観血的および非観血的方法に大別され,それぞれの利害得失については従来,種々論議せられているところであるが,われわれは最近,単純な回盲部腸重積症の診断の下にレ線透視下バリウム注腸法を施行し,これのみによつて完全に整復されたものと誤り,ために手術時期を徒らに遅延せしめて不利な結果を招くに至つた五筒性腸重積の1例を経験し,本症の非観血的療法の成否を判定するにあたつては特に慎重を期さねばならぬことを反省,痛感せしめられたので,ここに症例を報告し,失敗の原因等について若干の考察を試み,今後の参考に供したいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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