icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻6号

1959年06月発行

文献概要

症例

外傷性乳糜胸の1治験例

著者: 佐藤宗夫1 近田昭彦1

所属機関: 1四日市築港病院外科

ページ範囲:P.677 - P.679

文献購入ページに移動
 外傷に起因する乳糜胸は極めて稀なる疾患にしてわが国における報告例は5例に過ぎない(第1表).外傷性乳糜胸は胸管の損傷によつて発生するものにして,胸管の損傷は手術の場合は大部分頸部および胸腔内手術に併発し,外傷の場合は脊椎,肋骨の骨折等強い胸部損傷に併発するものである.われわれは最近下部胸椎,肋骨々折の患者に右側乳糜胸を合併した重篤な症例を経験し,開胸排液大量の輸血輸液によつて治癒せしめたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?