icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻7号

1959年07月発行

文献概要

薬剤

高位腰麻時のメキサン使用経験

著者: 陣內伝之助1 小坂二度見2 松田住蔵2 戶谷拓二2

所属機関: 1岡山大学第一外科教室 2岡山大学第一外科

ページ範囲:P.761 - P.763

文献購入ページに移動
序論
 麻酔中特に高位腰麻施行時における低血圧の予防およびその処置として,1.血管収縮剤の使用,2.酸素の供給3.輸液等が用いられる.そのうちでも高位腰麻時の循環動態の主変化はDrippsが云つている様に80%が血液の末梢の分散である.それに対しては血管収縮剤が最もよく奏功する.1897年AbelがEpinephrineを発見して以来Ephedrine,Noradrenalin,Neosynephrine,Me-thedrine,Cobefrine等の血管収縮性昇圧作用をもつPhenyl-ethylamine-syntheticsが多く発見され合成されて来た.
 血管収縮剤には心臓および循環系に対する作用機序から大別して次の2群に分けられる.即ち1つは交感神経促進性に働く(心臓に対しても同様)EpinephrineおよびEphedrine等と,他は直接末梢血管に作用しその収縮を来たして血圧を上昇さすNeosynephrine,Noradrenalin等である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?