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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻7号

1959年07月発行

文献概要

薬剤

腹部神経症に対するコンドロン腹腔内注入経験例

著者: 槌谷薰1

所属機関: 1大阪市立弘済院附属病院外科

ページ範囲:P.765 - P.767

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緒言
 開腹術後の後遺症状として腸管癒着の為,腸閉塞症以外に,腹痛,慢性便秘,鼓腸を訴えるものが甚だ多い.かかる症状群に対して荒木教授は腹部神経症と名付けた.
 本症の原因である腸管癒着を予防する為に,古来幾多の研究が行われ最近では,山田,堀口はナイトロジエン・マスタード,劉等はナイトロミンを使用し,栗田はACTHを,又栗田,北野等はトリプシン(持田)を佐藤等はジエラチン膜,人羊膜を用い,又ACTHが有効ではないかと報じ,松葉は尿素を,竹内等はアドナ・ルチンの使用を報告しているが,末だ確実なる方法が見出されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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