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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻7号

1959年07月発行

文献概要

症例

肝左葉ゴム腫の1手術治験例

著者: 石田道太郞1 黑岩純1 山本隆彦1

所属機関: 1京都府立医科大学峯外科

ページ範囲:P.769 - P.772

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 肝臓ゴム腫は比較的稀有なる疾患にして,駆梅療法の進歩せる今日その数は著しく減少しており,臨床的に遭遇することは極めて少なく,また看過され易いものである.McCraeの統計によれば27,000人の外来患者の中,僅か56例,全例中の0.2%に過ぎず,また屍体解剖により見出されたものは3,300例中46例,すなわち1.5%であつたと述べている.われわれは梅毒血清反応を誤認した為肝腫瘍の疑いで開腹し,摘出標本の検鏡により初めて肝臓ゴム腫と確認した1症例を経験したので文献的考察を加え,ここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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