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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻8号

1959年08月発行

綜説

急性腹膜炎時の腹膜吸収能力—放射性同位元素を用いた実験的研究

著者: 星子直躬12

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第2外科学教室 2国立予防衞生研究所抗生物質部放射能室

ページ範囲:P.825 - P.839

文献概要

Ⅰ.序
 腹膜炎時の腹膜吸収能力は臨床的に極めて重要な問題である.外科臨床的に最も問題となるのは,急性汎発性腹膜炎であり,その時間的経過,発生部位等は,手術時期,予後の判定等に重要な指標となる.したがつて腹膜吸収能力に関する研究は数多くみられ,近時,放射性同位元素を追跡子として使用した諸種の研究報告もかなりみられる.しかし,放射性物質を使用して,急性汎発性腹膜炎時の腹膜吸収能力を観察した報告は少ない.本研究は家兎に急性汎発性化膿性腹膜炎を惹起させ,腹膜吸収能力の変化を,放射性同位元素32Pを追跡子として使用し,腹膜炎惹起後時間を追つて追求し,さらに腹膜炎発生部位との関係をみようと試みたものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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