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検査法
外科領域で必要な肝臓カテーテルによる肝機能検査法
著者: 飯島登1 上野明1
所属機関: 1東京大学医学部木本外科
ページ範囲:P.841 - P.845
文献購入ページに移動 本稿では主にカテーテルを用いた物理的な,主として血行動態を中心とした門脈系を含む肝臓の検査法を取扱うこととする.現在,外科領域で最もこれが要求せられているのは門脈外科であつてこれの診断に主眼点をおき,肝機能検査としてすでに述べた以外の点について詳述したい.
肝臓カテーテル法は通常は末梢静脈より肝静脈にカテーテルを挿入し,肝静脈血の物理化学的分析,圧測定等を行う方法を指すが,肝静脈のみならず門脈にもカテーテルを挿入し,圧,酸素含有量,その他生化学的分析を必要とすることが多い.前者は肝静脈カテーテル法,後者を門脈カテーテル法と分ければ正確な表現である.門脈カテーテルの場合は開腹操作が必要であるが,閉腹後も留置カテーテルとして置くことはできる.
肝臓カテーテル法は通常は末梢静脈より肝静脈にカテーテルを挿入し,肝静脈血の物理化学的分析,圧測定等を行う方法を指すが,肝静脈のみならず門脈にもカテーテルを挿入し,圧,酸素含有量,その他生化学的分析を必要とすることが多い.前者は肝静脈カテーテル法,後者を門脈カテーテル法と分ければ正確な表現である.門脈カテーテルの場合は開腹操作が必要であるが,閉腹後も留置カテーテルとして置くことはできる.
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