文献詳細
文献概要
症例
Arnold-Chiari氏畸形の2手術例
著者: 田中憲二1 大友祥伍1
所属機関: 1順天堂大学医学部第2外科教室
ページ範囲:P.885 - P.888
文献購入ページに移動Ⅰ.綜説
Arnold-Chiari氏畸型は,1894年にArnoldが小脳の一部が舌様に変化し,大後頭孔を通り脊髄管内の延髄の高さに迄下垂延長している一症例を報告したのを嚆矢とし,さらに翌年Chiariが独自に経験した同様な患者21例について報告されたもので,本症の命名は1907年Schwalbe & Gredigが解剖学的な考察を加えた4例の報告のさいに行われたものである.
その後,1932年に至つてHomreninge & Graftigkが本症に対し最初の外科的な試みを行つたが,1935年にはRussel & Donaldは本症患者の剖検例より,外科的な治療法によつて軽快する可能性を暗示した,1938年PenfieldとCo—burn,Aringによつて外科的な治療を加えたが,いずれも失敗に終つている.
Arnold-Chiari氏畸型は,1894年にArnoldが小脳の一部が舌様に変化し,大後頭孔を通り脊髄管内の延髄の高さに迄下垂延長している一症例を報告したのを嚆矢とし,さらに翌年Chiariが独自に経験した同様な患者21例について報告されたもので,本症の命名は1907年Schwalbe & Gredigが解剖学的な考察を加えた4例の報告のさいに行われたものである.
その後,1932年に至つてHomreninge & Graftigkが本症に対し最初の外科的な試みを行つたが,1935年にはRussel & Donaldは本症患者の剖検例より,外科的な治療法によつて軽快する可能性を暗示した,1938年PenfieldとCo—burn,Aringによつて外科的な治療を加えたが,いずれも失敗に終つている.
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