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文献詳細

雑誌文献

臨床外科14巻9号

1959年09月発行

文献概要

綜説

輸血の臨床的観察及び副作用について(第1報)—特に保存血輸血と新鮮血輸血との副作用の比較考察

著者: 大久保正1

所属機関: 1国立千葉病院外科

ページ範囲:P.917 - P.921

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 近年輪血の機会は激増し,これに伴う輸血副作用は決して少なくない.時には極めて重篤にして生命の危険を招くことがある.
 私は輸血施行患者を大別して3つの群すなわち腹部疾患群(胃,肝臓,腎臓,胆嚢,腸等のいわゆる腹部の疾患),胸部疾患群(肺結核,膿胸,血胸,乳癌等),その他の疾患群(骨髄炎,骨折,肉腫,外傷等)に分け昭和23年1月より昭和32年10月に至る約10年間において当院外科にて経験せる輸血副作用の臨床について統計的に観察した.なお輸血方法は昭和31年より大体保存血その以前は総て枸櫞酸加間接輸血にて行い,胸部疾患は佐久間式装置による点滴輸血,腹部およびその他の疾患は間接輸血によるものであり,正規の方法に準拠して施行したものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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