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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻1号

1960年01月発行

綜説

腹部手術後の肺合併症

著者: 尾形利郎1 平畑欣一1 大槻道夫1

所属機関: 1慶応義塾大学外科学教室

ページ範囲:P.15 - P.21

文献概要

 腹部手術後の肺合併症は,麻酔法の進歩,化学療法の発達,術前・術後管理の改善等によりその発生頻度,とくに致命率は著明に減少している.しかしPoor-riskの患者,たとえば高齢者の場合はCardiopulmonary insufficiencyの状態を発生し致命的になることがある.また致命的にならない場合でも術後の軽快・治癒を遅らせ,医師,患者をなやます点臨床の実際においては軽視することが出来ない.
 そこで私共は,麻酔・化学療法・術前術後管理が一応のレベルに達した現在,過去4年間に発生した24症例につき統計的に検討し,同時にその予防ならびに治療について考察を行つた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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