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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻1号

1960年01月発行

薬剤

Chlorozoxazoneの臨床経験

著者: 後藤威1 榊喜兵衛1 丸山知久1 東晃1 初山泰弘1

所属機関: 1関東逓信病院整形外科

ページ範囲:P.61 - P.64

文献概要

Ⅰ.緒言
 整形外科を訪れる患者数は年々増加の一途をたどつており,これは文明の進化に伴う交通および産業の著しい発展の副産物として骨折等の外傷の増加によることは論をまたないが,一方従来より整形外科患者の多くのパーセンデージをしめている腰背痛,リウマチ,関節痛等の患者が依然として重要な分野をしめていることは,すでに周知の通りである.これに対し絶えず新薬,新治療法が検討されて来ているが,同一症状のものでも,発生機転,経過等において極めて多様性を示しており,治療法についてはなお満足すべき解答が与えられず,治療法の発展が多方面より要望されている現状である.
 一般名Chlorozoxazone (化学名5—Chlorobenzo—xazolinone)は,筋痙攣に関与する多シナプス反射弓を選択的に抑制することを主な薬理作用とする薬品であり,これにより骨格筋の痙攣,疼痛の緩解に効果が期待されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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