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綜説
大動脈弓症状群に対する外科的治療—とくに上行大動脈からのBypass移植法について
著者: 木本誠二1 和田達雄1 宮本清1 福田宏1 豊田忠之1 桜井靖久1
所属機関: 1東京大学医学部木本外科教室
ページ範囲:P.801 - P.806
文献購入ページに移動この疾患は,脈無し病とも称せられ,本邦において発見され記載されたもので,明治41年(1908)に高安氏3)は眼症状について報告し,昭和23年(1948)には清水教授4)らは詳細に病態を研究し,動脈炎による血栓性閉塞と考え,はじめて脈無し病と命名した.この研究が1951年に英文で発表され5)てから,この疾患は欧米においても注目され始め,文献にTakayasu's diseaseまたはPuls-eless diseaseの名がみられるようになつた.この疾患はどういうわけか日本婦人に非常に多くみられるもので,本邦における脈無し病の報告例は1958年末迄に136例に達している6).
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