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臨床外科15巻10号

1960年10月発行

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消化管内蛔虫の移動とそれによる外科的合併症

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ページ範囲:P.865 - P.865

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 最近10年間に手術を必要とした蛔虫患者178例につき手術,剖検の所見から検討した.剖検によると小腸内の蛔虫の90%は頭を幽門むけた体位をとり上行運動を行う.これは腸の運動により抵抗をうけるが術後の腸麻痺で抵抗がなくなり上行して胃内にはいり吐出される.
 胆道内迷入については犬の実験で蛔虫のエキスを与へると始め2〜3日腸アトニー胆道のアトニーが起り次で蠕道亢進が見られる,胆道内迷入につき病因論的に考慮すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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