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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻11号

1960年11月発行

文献概要

薬剤

末梢血行障害に対するDuvadilan治療経験

著者: 神谷喜作1 都築尚典1 熊谷太郎1

所属機関: 1名古屋大学第一外科教室

ページ範囲:P.919 - P.922

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Ⅰ.緒言
 末梢血行障害の治療は決して容易なものとは云えない.Raynaud氏病の如く末梢血管の痙攣による疾患においては勿論のこと.動脈或は静脈の各種閉塞性疾患においても,閉塞により惹起される其の領域の側副血行路の形成促進,隣接血管の痙攣を除去する目的で各種の交感神経切除術,閉塞血管切除術,各種血管拡張剤の使用が行なわれている.又直接的に血栓剔出術や人工代用血管の移植が行なわれている.
 しかし愁訴の消失軽減は決して容易でなく,又持続的効果は必ずしも期待出来ず,再発も稀ではない.血管攣縮により生ずる間歇性跛行や局所の冷感疼痛を緩解し,又血流の改善を計り,潰瘍の治癒促進のためにも,上記の手術的療法と共に末梢血管拡張剤は当然使用されるべきものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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