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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻12号

1960年12月発行

文献概要

薬剤

外科領域におけるアイロゾン使用の経験

著者: 北川司良1 渡部高久1 秋岡義清1 秋岡義将1 橫田巖1

所属機関: 1京都府立医科大学第二外科学教室

ページ範囲:P.1021 - P.1025

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 外科的感染症の治療に際して,今日もつとも問題となるのは耐性菌の増加であるが,幸いにしてErythromycin,Oleandomycinなどに対する感受性はまだまだ失われていない.
 これは従来用いられたenteric coated Erythro-mycin base Tabletの経口投与が,毎6時間100〜200mgでは効果の発現が弱く,各種Tetracy-clinesほどに濫用されなかつた為でもあるが,さりとてErythromycin単独で急速な症状改善を期待するには大量の投与を必要とし,時に悪心,嘔吐,下痢などの副作用をきたすおそれがあつた.ところがErythromycinをプロピオン酸塩にしたErythromycin propionylは内服により高度の血中濃度が得られるといわれ,又副作用もそれ程強くないと報告されているので,われわれは臨床例に就いてその効果,血中濃度,副作用などを検討してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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