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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻2号

1960年02月発行

文献概要

症例

肺切除術中に発生した急性肺水腫の1治験例

著者: 遠藤三郎1 中島季陸2

所属機関: 1新潟大学医学部外科教室 2健康保険新潟病院外科

ページ範囲:P.147 - P.150

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 肺切除術の普及に伴い術後合併症として多数の報告があり,その中でも急性肺水腫の発生は85〜60%1)-4)が死の転機をとり,肺外科手術の直接死亡率の約10%の高率5)6)を占める合併症である点において特に注目され,この研究についても亦多数の報告7)-12)があるが,本症が単一の因子によつておきるものでないことがこの予防および治療を困難ならしめている原因の一つである5)6)
 最近,気管支拡張症に対する肺切除術中に発生した定型的な急性肺水腫を治癒せしめ得た一症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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