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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻2号

1960年02月発行

文献概要

症例

ヘルニヤおよび痔核に対する注射療法の危険

著者: 彌永耕一1 米田礼之1 田尻進1

所属機関: 1久留米大学医学部脇坂外科教室

ページ範囲:P.167 - P.170

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はじめに
 ヘルニヤおよび痔核に対する注射療法は古くから行われ,相当良い成績が挙げられているようではあるが,無選択に本療法がなされることは甚だ危険である.事実,その注射薬剤による障害,あるいはその適応や注射手技が誤られることによつて生ずる危険な合併症ないし後遺症に遭遇することが遺憾ながらしばしばあることも事実である.われわれはこの1年位の間にこうした合併症や後遺症で来院した幾つかの症例を経験したので,その各々について簡単に紹介すると共に本法の危険性について述べたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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