文献詳細
綜説
文献概要
まえがき
今世紀の初頭,K.Landsteinerによつて始めてその幕を開かれた血液型の研究史は,1940年のRh-Hr式血液型の発見を契機として新らしい段階に入り,いくたの新知見を加えるに至つた.このいみで1940年という年は,血液型研究史の上で,ABO式血液型の発見に劣らない重要な意義ある年ということができる.
即ち,Rh-Hr式血液型の発見は,そのいと口において血液型の生体内におよぼす臨床的影響としてABO式血液型同型間輸血の副作用や胎児赤芽球症発生への役割を明らかにしたが,このことはさらにその後の研究によつて,血液型抗原の種類によつて,生体内における抗体産生能にいちじるしい違いがあることを明らかにし,さらに血液型抗体に対する従来の概念をも一新した.
今世紀の初頭,K.Landsteinerによつて始めてその幕を開かれた血液型の研究史は,1940年のRh-Hr式血液型の発見を契機として新らしい段階に入り,いくたの新知見を加えるに至つた.このいみで1940年という年は,血液型研究史の上で,ABO式血液型の発見に劣らない重要な意義ある年ということができる.
即ち,Rh-Hr式血液型の発見は,そのいと口において血液型の生体内におよぼす臨床的影響としてABO式血液型同型間輸血の副作用や胎児赤芽球症発生への役割を明らかにしたが,このことはさらにその後の研究によつて,血液型抗原の種類によつて,生体内における抗体産生能にいちじるしい違いがあることを明らかにし,さらに血液型抗体に対する従来の概念をも一新した.
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