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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻4号

1960年04月発行

症例

クローン氏病の2例について

著者: 松尾三千雄1 吉田毅1 安井拓平1 近常恒雄1 米田篤1

所属機関: 1大阪市大沢田外科

ページ範囲:P.381 - P.383

文献概要

緒言
 本症はCrohn,Ginzburg and Oppenheimer1)が1932年にRegional ileitisとして発表して以来注目せられるようになつた疾患である.当時Crohn et al.が発表せる14症例は何れも本疾患が廻腸末端に局在せる特徴を有していたが,その後空腸,結腸,廻盲部および虫垂突起,亦時として全小腸が広汎に浸された例2-8)が報告され,クローン氏病なる名称は発生部位の特徴を失うに至つた.
 また本疾患が原因不明のことからも他の疾患と間違われ易く,開腹手術によつて初めて診断のつくことが珍しくない.最近私達は本症の2例を経験したのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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