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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻5号

1960年05月発行

文献概要

綜説

腹部大動脈瘤について

著者: 砂田輝武1 稲田潔1 勝村達喜1 木山敞1

所属機関: 1岡山大学医学部砂田外科教室

ページ範囲:P.403 - P.409

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 最近における血管外科の進歩は著しく,とくに代用血管の発展により,血管移植が容易に行えるようになつて以来急速に普及したといえる.腹部大動脈瘤や大血管の閉塞性疾患に対する切除,血管移植手術は欧米では日常どこでも行われている手術であるが,本邦では未だ報告例も比較的少い1-4).これは,この様な疾患が絶対的に少ないためでもあろうが,未だ一般の認識が十分でないため発見されないか,あるいは診断されても外科的療法が考慮されないのも一因であろう.
 著者等は最近1年間に腹部大動脈瘤の3例を経験し,うち2例では動脈瘤を切除,血管移植により良好な結果をえたので報告し一般の注意を喚起したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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