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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻5号

1960年05月発行

文献概要

薬剤

胃癌手術患者におけるソーアミンの使用経験

著者: 小野正員1 小田晧二1 笠原潤二1

所属機関: 1岡山大学医学部陣内外科教室

ページ範囲:P.421 - P.424

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はしがき
 最近における外科手術の進歩は,手術手技,麻酔,輸血,輸液,ならびに合理的な術前,術後の管理によることは勿論であるが,術前,術後の栄養管理の進歩に負う所もまた大である.
 一般に外科手術患者は疾患の種類によつても異るが,術前すでに低蛋白状態のものが多く,手術侵襲および術後の組織蛋白の崩壊などのため,その状態はますます悪化し,ひいては術後治癒の遷延,縫合不全,ショツクなどの致命的合併症の原因となることがある.すなわち術前,術後の低蛋白症に対する治療が外科手術の予後を左右すると云つても過言ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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