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症例
総腸間膜症に併発した空腸憩室の1例
著者: 高木寬1 田中正忠1 西垣戶和雄1 国枝友雪1 佐藤喜久男1 寺門正道1 八木竜次2
所属機関: 1東邦大学外科学教室 2東邦大学病理学教室
ページ範囲:P.463 - P.465
文献購入ページに移動1807年Cooperが,始めて剖検により発見し,1906年Gordineer & Sampsonが腸閉塞の開腹手術で発見し記載して以来,論議されてきた空腸憩室は,現在欧米においても300例におよび,わが国においても野口,槇殿,高田の考察により10数例の報告をみている.
その多くは,文献上50歳以上の高齢者にみられ,性別には特別の関係がなく,普通は無症状に経過し,時に慢性の消化不良,腹痛,下血,あるいは穿孔性腹膜炎,腸狭窄,腸閉塞等を起し,レ線像上,あるいは開腹手術に際し偶然に発見されることが多い.
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