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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻5号

1960年05月発行

文献概要

症例

総腸間膜症に併発した空腸憩室の1例

著者: 高木寬1 田中正忠1 西垣戶和雄1 国枝友雪1 佐藤喜久男1 寺門正道1 八木竜次2

所属機関: 1東邦大学外科学教室 2東邦大学病理学教室

ページ範囲:P.463 - P.465

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緒言
 1807年Cooperが,始めて剖検により発見し,1906年Gordineer & Sampsonが腸閉塞の開腹手術で発見し記載して以来,論議されてきた空腸憩室は,現在欧米においても300例におよび,わが国においても野口,槇殿,高田の考察により10数例の報告をみている.
 その多くは,文献上50歳以上の高齢者にみられ,性別には特別の関係がなく,普通は無症状に経過し,時に慢性の消化不良,腹痛,下血,あるいは穿孔性腹膜炎,腸狭窄,腸閉塞等を起し,レ線像上,あるいは開腹手術に際し偶然に発見されることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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