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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻6号

1960年06月発行

症例

虫垂腺腫の穿孔性腹膜炎を起した1例

著者: 平山圭一郎1 久保内一男1 片山勳1 保坂浩正1

所属機関: 1横浜警友病院外科

ページ範囲:P.542 - P.544

文献概要

 虫垂の腫瘍についての報告は数少く,最近10年間の本邦文献によつても良性腫瘍として僅かに皮様嚢腫,粘液嚢腫の記載を見るのみで,悪性腫瘍では腺癌,カルチノイドの少数例を見るに過ぎない.
 私達は虫垂穿孔による限局性腹膜炎と考え,手術を行つた所,虫垂の中央部より尖端にかけて内腔に花キャベツ状に増殖した腫瘍が尖端部で穿孔し,さらに切除病理組織標本で乳嘴状の腺組織の増殖で,浸潤像を認めない腺腫の稀有な1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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