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文献詳細

雑誌文献

臨床外科15巻8号

1960年08月発行

文献概要

症例

特発性総輸胆管拡張症の1例

著者: 島田彥造1 別府俊男2

所属機関: 1岡山大学医学部陣内外科 2外科松田病院

ページ範囲:P.695 - P.697

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緒言
 特発性総輸胆管拡張症は総輸胆管が嚢腫状に異常に拡張し,胆汁の停滞をきたす疾患であつて,Idiopathische choledochus cyste,Dilatation of the common bile duct,Megalocholedochusなどと呼ばれているが,この本態よりして特発性総輸胆管嚢腫,特発性総輸胆管拡張症というよりもむしろ先天性総輸胆管拡張症と命名すべきであると主張するものが多い1)2)
 本疾患はLavensonによれば1923年Vater,次で1817年Toddの報告があるがこの2症例には硬化性膵臓炎の合併があり,果して本症か否か疑問視されている.従つて1852年のDouglasの報告をもつて第1例と考えられる.以来,今日までその報告数は300例以上の多きに達している.Shallow3)4)は182例を集め詳細に考察を加えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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