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綜説
調節呼吸下に行なう気管支鏡検査に関する研究
著者: 小川次男1
所属機関: 1昭和医大外科
ページ範囲:P.23 - P.31
文献購入ページに移動気管支鏡検査を局所麻酔下に行なうことは,熟練した検査医にとつては何らの支障を来たすことはない.しかしながら挿管の難易,検査医の熟練度によつては,患者に与える精神的並びに肉体的不安が大きいこと,および咳嗽刺激,検査を妨げる反射,更に使用する局所麻酔剤すなわちコカイン,キシロカインなどの急性中毒の危険を無視することができない.
局所麻酔下に安静に行ない得ない小児に対してはエーテル麻酔の外に,ラボナール臀筋内注入法または点滴静注法1)2),冬眠法の応用3)などが報告されている.
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