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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻1号

1961年01月発行

文献概要

綜説

泉熱様疾患の合併症として集団発生した急性虫垂炎について

著者: 藤村密1 鈴木康彦1 小山芳雄1 窪田泰和1

所属機関: 1厚生連松代病院

ページ範囲:P.45 - P.55

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緒言
 今回われわれが経験した泉熱様疾患は,その発生の規模が大であり,痢患人員の極めて多い事が特長であつた.
 すなわち長野県松代中学校における痢患患者は,長野県衛生部の調査によれば総数923名であり,かかる多人数の流行は従来の文献よりみた泉熱の流行に比べて稀な事である.然して今回の爆発的大流行において特に特異的な事は,合併症として多数の虫垂炎患者の発生をみた事であり,今回の如く多数の虫垂炎患者の集団発生をみた事は今までにはなく,極めて興味ある事実として,その臨床経過の概略および所見の大要をここに報告して諸賢の御批判を仰ぐ次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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