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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻1号

1961年01月発行

文献概要

症例

いわゆるSkip Lesionを示した慢性局所性腸炎の1例

著者: 森田建1 鈴木太1 松尾建1

所属機関: 1日本大学医学部第一外科学教室

ページ範囲:P.91 - P.95

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緒言
 局所性腸炎(Regional Enteritis)は1932年Cro-hn等1)によりIleitis terminalisの名の下に発表されて以来欧米において数多くの報告をみており,またその病型も腸狭窄や糞瘻を形成し,再発を繰り返すような慢性の経過をとるものが大部分である.一方本邦では「いわゆるクローン氏病」としての報告はしばしばみられるが,その多くはいわゆる急性型の症例に関するものであつて2-10)慢性の経過をとる症例に関する報告は少く11-27),またskip lesionの形成が記載された報告は稀である18-21,28)
 われわれは最近慢性腸狭窄症状を呈し,病変部がSkip lesionのかたちをとつて多発し,組織学的に局所性腸炎と診断した1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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