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綜説
小児腸重積症の不手術的療法
著者: 大矢裕庸1
所属機関: 1日本医科大学齊藤外科教室
ページ範囲:P.117 - P.125
文献購入ページに移動緒言
さきに2回にわたつて全国のイレウス症例17,654例を集め,過去20数年にわたる本邦のイレウス症例の概況を述べた.横瀬はその第1回蒐集例中の腸重積症2,171例について統計的観察を行ない発表した.そこで著者は第2回蒐集例を合算して得られた腸重積症3,162例と,この観察期間における教室の110例とについて検討した.教室例については詳細な記録をもとにして,とくに全国統計では得られ難いような項目にわたつて調査を追加した.
その結果は既に最近発表した.ここでは内外の文献についての記述はこれらにゆずり,実地臨床に最も関係深いところの小児例について,しかもその不手術的療法に重点を置いて再検討を加えてみようと思う.
さきに2回にわたつて全国のイレウス症例17,654例を集め,過去20数年にわたる本邦のイレウス症例の概況を述べた.横瀬はその第1回蒐集例中の腸重積症2,171例について統計的観察を行ない発表した.そこで著者は第2回蒐集例を合算して得られた腸重積症3,162例と,この観察期間における教室の110例とについて検討した.教室例については詳細な記録をもとにして,とくに全国統計では得られ難いような項目にわたつて調査を追加した.
その結果は既に最近発表した.ここでは内外の文献についての記述はこれらにゆずり,実地臨床に最も関係深いところの小児例について,しかもその不手術的療法に重点を置いて再検討を加えてみようと思う.
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