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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻2号

1961年02月発行

文献概要

薬剤

外科領域における水溶性プレドニン(Prednisolone sodium succinate)の使用効果について

著者: 斉藤純夫1 安斉徹男1 臼井竜1 塩崎秀郎1 大塚浩之1 朝日孝幸1 川村豊文1 高野晃寧1

所属機関: 1群馬大学医学部第二外科教室

ページ範囲:P.137 - P.141

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 外科領域において副腎皮質ホルモンの使用適応は可成り広範囲であるが,急性副腎皮質不全,手術侵襲ショックが絶対的適応とされる.こうした危急時には経口投与が不可能で速効性の静脈内投与,筋肉内投与が望ましい.副腎腫瘍に対する副腎剔除,衰弱患者や老年者の手術,外傷などに伴う術中・術後のショック症状には速効性の副腎皮質ホルモンが奏効する.さらに,重症感染症,肝障害に対する抗炎症作用効果が知られている.水溶性プレドニン(Prednisolone sodium succinate)は水溶性で,上述の如き危急時の静脈内注射に使用し得る利点がある.以下,われわれが経験した症例について,その作用効果を検討した(第1表).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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