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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻2号

1961年02月発行

文献概要

症例

悪性頸動脈毬腫瘍の1例

著者: 佐藤進1 高橋浩一1 山本健治1 渡辺哲夫1

所属機関: 1新津病院外科

ページ範囲:P.151 - P.153

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 頸動脈毬腫瘍は極めて稀有なる疾患であるが,またその手術は非常に困難である.すなわち殆どの場合,頸動脈を結紮することなしには腫瘍の摘出が困難である.頸動脈,特に内頸動脈を結紮した場合非常に高率に脳軟化症等の重篤なる合併症を併発するので摘出に成功した生存例は非結紮例をも含めて僅かに4,5例のみである.最近われわれは悪性頸動脈毬腫瘍の1例に遭遇し総・内・外頸動脈を結紮し腫瘍を摘出全治せしめたのでこれを報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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