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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻3号

1961年03月発行

文献概要

綜説

胆石の電子顕微鏡的研究(第1編)

著者: 渡辺暉邦1 山崎順啓1 早野春生1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第一外科教室

ページ範囲:P.208 - P.212

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Ⅰ.緒言
 胆石の生成に関しては,現在迄幾多の研究がなされて来たが.その原因も,過程も複雑で今日なお未解決の点が多い.
 胆石の生成機転に,初めて科学的説明を加えたNaunyn26)27)(1892)は,胆汁が鬱滞すると胆道に慢性カタル性炎症が起り,胆道粘膜上皮細胞が脱落変性し,さらに胆汁中の炎症産物が加わつて核を形成し,これにコレステリンの分泌過多による沈着,ビリルビン石灰の附著で胆石が形成されると,炎症説を提唱した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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