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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻4号

1961年04月発行

綜説

胸腔腫瘍の異常内分泌現象

著者: 渋沢喜守雄1 川井忠和1 饗庭庄一1 滝弘康1 梨本剛1 藤原省吾1 安斎徹男1

所属機関: 1群馬大学渋沢外科教室

ページ範囲:P.281 - P.295

文献概要

はしがき
 副腎機能亢進症を吟味していると,偶然の一致以上の深い因果関係および頻度において,胸腔内腫瘍が浮んで来る.これは去る外科学会で報告された(渋沢1960,a).私たちは過去6年の短時日に成心して胸腔腫瘍の内分泌機能を検討したが,つぎのごとき例を経験しえた.すなわち肺癌に合併した女性乳房(藤原1959),女性化症候群と解されるhyperestrinism(渋沢1960),Conn症候群型の電解質代謝異常,臨床的なCushing症状を呈しない著明なhypercorticism,および縦隔neurobla-stomaに合併したカテコールアミン排泄亢進がそれで,それぞれ理解に苦んだ.そこで文献を飜し,胸腔腫瘍の異常内分泌症状の検討をこころみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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