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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻4号

1961年04月発行

薬剤

外科的感染症におよぼすカナマイシンの態度について

著者: 長田博之1 大庭宗三郎1 宮崎昌之1

所属機関: 1国立大阪病院外科

ページ範囲:P.325 - P.329

文献概要

 外科領域における細菌の感染に対しては,滅菌,消毒の方法によつて,疾病の治癒機転の促進をはかつて来たが,腹部内臓領域では手術部位の細菌汚染によつて治癒機転が障害され,期待した成果が見られない事実が多い.ために,腸内の無菌化は木炭,Naphtholene,Jodform,Chlorineで実験されたが,Sulfa剤,各種抗生物質の出現によつて新たな光明を得るようになつた.多くの抗生物質はそれぞれ特異的な抗菌性スペクトラムと生物学的性状をもつために,使用時には充分の検討が必要である.
 Streptomyces Kanamyceticusの産生するKana-mycin(以下K.M.と略す)も同様に特異的な抗菌スペクトラムと生物学的性状をもつ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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