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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻4号

1961年04月発行

文献概要

薬剤

局所麻酔剤ホスタカインの使用経験

著者: 竹林淳1 江村茂夫1 岡野正敏1 野口房好1 吉田聰1

所属機関: 1大阪市立大学医学部 第一外科教室

ページ範囲:P.343 - P.345

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緒言
 最近の麻酔の進歩には顕著なものがあるが,局所麻酔剤の必要性は未だ失われていない.局所麻酔剤の研究も頓に進み優れたものが多数実用に供される.殊にこれらの薬剤は副作用の減少と作用の迅速な点では今昔の感がある.
 われわれは今回,日本ヘキスト株式会社からホスタカインの試供を受け見るべき成績をえたので報告する.ホスタカインはN-Butylaminoessigsäure-2-methyl-6-chlor-anilid-hydrochloridで水に易溶性の安定した化合物で,また組織内で分解したり,交感神経末梢のエピレナミン感受性を高めることもないとされている.毒性は極めて少なく,100cc以上の大量使用も行い得ると云われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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