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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻4号

1961年04月発行

文献概要

症例

再びペニシリン・アレルギーについて

著者: 吉永直胤1 林田隆輔1 宮里典1 佐々木一樹1 峯元光明1

所属機関: 1熊本大学医学部第2外科

ページ範囲:P.361 - P.363

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まえがき
 ペニシリンの副作用としてアナフィラキシーショック死の他にも,猩紅熱様発疹と高熱を発して死亡する重篤なものがあるという報告が近来,霜田(昭29),藤田(昭30),わが教室の3例(昭31)および宮川(昭31,33)らによつて相ついでなされ,恐るべきペニシリン障害について注意が喚起されてきたが,私どもは最近再び同様の症例を経験しまた,他の地方病院で同様の症状の下に死亡した患者があつた事実を耳にし,かつ症状が明らかにペニシリンによる重篤な副作用であることを再確認し,したがつてその対策についても確信をえたと信ずるので,その大要を報告したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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