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綜説
Gastro-Photo-Scopy
著者: 島田信勝1 福井光寿1 前田昭二1 湯浅鐐介1 椎名栄一1 吉崎聰1 馬場正三1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室
ページ範囲:P.377 - P.383
文献購入ページに移動LangeおよびMeltzing1)(1898)はゴム・チューブの先端に小型カメラを装置して胃内に挿入し,初めて胃粘膜撮影を試みたが,満足な結果は得られなかつた.その後,Back1)(1929)はGastrophotorと称する軟性ブージーの先端に附したピンポールを利用して,アーチランプを点滅させる撮影装置を考案したが,得られた写真は一枚毎に異り,診断上役立たなかつた.Aschner2)(1930),Schindler3)(1937)もGastrophotorの改良を行つたが結果は不満足なものであつた.Henning4)(1931)は,Schin-dler型硬性胃鏡の接眼部にMirror-Reflex-Cameraを主体とする独自の装置を施し,初めてほぼ満足すべき白黒写真の撮影に成功し,その後,Keil-hack5)(1938)と共に初めて胃内天然色撮影を行つたが,彼等の装置は光源系統の不備から軟性胃鏡には応用できなかつた.
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