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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻6号

1961年06月発行

文献概要

症例

脊髄腫瘍と不整脈—神経鞘腫の1例

著者: 手島宰三1 宮本茂 早田正己1

所属機関: 1社会保険小倉記念病院整形外科

ページ範囲:P.521 - P.525

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緒言
 脊髄・脊椎の腫瘍による脊髄圧迫症状を観察していると,唯脊髄圧迫症状だけでなく神経根症状殊に自律神経障害症状を認めることがある.例えば脊髄損傷患者では不規則な発汗異常があつたり,椎間板ヘルニア患者でさえ膀胱直腸障害即ち排尿に際して強い腹圧を要し,膨満感強く,排尿・排便の感覚が減退し,性感の消失・減退を認めることがある.
 最近胸髄部に発生した硬膜内髄外腫瘍の一例を経験し,この患者の心臓機能に不整脈を認め,腫瘍剔出により不整脈は消失し,狭心症様愁訴がなくなつたので興味を感じた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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