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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻6号

1961年06月発行

文献概要

症例

特発性後腹膜腔血液嚢腫の1例

著者: 村山洋平1 佐藤麟太郎1 大沢一郎1

所属機関: 1東北大学医学部桂外科

ページ範囲:P.527 - P.531

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 後腹膜腔血腫が吸収されずに存続する場合には,血球崩解産物および後腹膜腔脂肪組織溶解の刺激によつて血腫周辺部に線維組織増殖が起り,結合織被膜で被覆されるにいたる.このような後腹膜腔血液嚢腫は非常に稀で,本邦においては現在までに6例1)-6)しか報告されていず,外国においても10例程度7)-14)が散見されるにすぎない(表).私達はこの1治験例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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