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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻6号

1961年06月発行

症例

脾腫を主訴とした異型悪性淋巴肉芽腫の1例

著者: 広津三明1 岡田進1

所属機関: 1静岡厚生病院外科

ページ範囲:P.559 - P.561

文献概要

緒言
 本症は以前,肉芽性偽白血病の中に数えられていたが1898年Sternberg以後明らかに独立疾患として確証された.本態に関して多数の研究があり,現在迄に腫瘍説,炎症説,中間説があり未だ意見の一致を見ない.本症の特徴は淋巴腺系統の腫脹であるが,脾,肝,骨髄等にも変化を来し,そこでHoller u.Paschkisは主な病巣の部位によつて本症を5型に分け,末梢リンパ腺腫型,縦隔腫瘍型,脾腫型,腹部リンパ腺腫型,および骨髄型に区別している.最近われわれは幼児に,巨大な脾腫を発見組織学的診断にて本症と判明した脾腫型の悪性リンパ肉芽腫の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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