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臨床病理 リンパ節の腫瘍―病理より臨床にささげる
第3回 大小多数のFollicle構造の存在によつて注目された一種のリンパ節腫瘍—Giant Follicular Lymphadenopathy—の本態とその臨床的意義
著者: 所安夫1
所属機関: 1東京大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.641 - P.648
文献購入ページに移動Ⅰ.今回の課題の目的
はれた一つのリンパ節を検鏡して,普通予想もしてないような多数の大小さまざまの透明な胚芽中枢の在存に,びつくりする事があります.つまり,腫瘍と思われて私共におくられた腫大したリンパ節の組織像に,明瞭なFollicle構成を発見するからです.
これが凡そ今から45年位前に,初めて注目されました.この病気が,臨床家にたいして,如何なる意義または値打ちを持ちうるか,今回はそれを述べたいと思います.
はれた一つのリンパ節を検鏡して,普通予想もしてないような多数の大小さまざまの透明な胚芽中枢の在存に,びつくりする事があります.つまり,腫瘍と思われて私共におくられた腫大したリンパ節の組織像に,明瞭なFollicle構成を発見するからです.
これが凡そ今から45年位前に,初めて注目されました.この病気が,臨床家にたいして,如何なる意義または値打ちを持ちうるか,今回はそれを述べたいと思います.
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