座談会
都築先生をしのんで
著者:
石川七郎1
岡治道2
川島健吉3
篠井金吾4
杉江三郎4
中谷隼男5
斉藤淏6
島田信勝1
所属機関:
1慶大
2元:東大
3東京医歯大
4東医大
5田園調布中央病院
6日医大
ページ範囲:P.660 - P.668
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島田 都築正男先生がなくなられましたのは4月5日でありますが,きようで18日になります.まだ元気でこの席へ,ちよつとこの写真を拝見するとおいでになられるような感じがします.先生は,日本の外科学界ではもちろんのこと,ことに放射能障害のお仕事で近ごろは国際的に非常に御活躍になつて,お丈夫でおられれば,今後ずいぶん日本のためばかりでなく,国際的にも非常に貢献されたことと思うのでありますけれども,この点かえすがえすも非常に残念に存じております.第61回の外科学会総会が1週間後から仙台市で開催されますので,この機会に都築先生と,あるいは友人として,あるいは研究の方面で,あるいは子弟関係というような,いろいろな関係で,つながりの多かつた先生方にお集まりを願い,いろいろ思い出をお話ししていただいて,そして先生の御冥福を祈ろうというきようの座談会の趣旨でございます.どうぞその点をお含みくださいまして,いろいろ思い出の話しをうかがいたいと思います.
最初に岡先生に友人の立場としてお話を願つた方がいいんじやないかと思いますが,実は私告別式の時に,岡先生の弔辞をうかがつておりまして,皆さん参列された方は,おそらく目がしらが熱くなつたことと思いますが,ひとつ友人の立場でいろいろ思い出をお話しいただきたいと思いますが…….