icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻7号

1961年07月発行

症例

鼻腔内に発育せる髄膜ヘルニアによる髄液瘻の1治験例

著者: 石森彰次1 平井秀幸1 青木明人1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室

ページ範囲:P.677 - P.679

文献概要

 髄膜ヘルニアは発生学的に頭蓋の何れの部位にも発生しうるが,多くは正中線上あるいはこれに近く特に後頭部に最も多くみられる.しかしその鼻腔,咽頭および眼窩への発生は稀とされている.最近われわれは原因不明の急性髄膜炎患者を治療中,その原因が鼻腔内髄膜ヘルニアよりする感染であることを発見し,髄膜炎の治療に引続き,開頭手術により髄膜ヘルニアの根治手術に成功した1例を経験したのでここに報告し,若干の考察を加えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら