icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻8号

1961年08月発行

文献概要

臨床病理 リンパ節の腫瘍―病理より臨床にささげる

第4回 Hodgkinという人名の付着した疾患(① その歴史の教える貴重な事実)

著者: 所安夫1

所属機関: 1東大病理

ページ範囲:P.711 - P.717

文献購入ページに移動
 Ⅰ.
 Hodgkinという人名がぴつたりと付着した,いろいろに表現された疾患または疾患状態──Hodgkin's diseaseとか,Hodgkin's sarcomaとか,early Hodgkinとか,benign Hodgkinとか,Hodgkin's paragranuloma等──またはHodgkinという人名が冒頭に付着はしていないが,あとで括弧の中にその人名をはつきり付加したり,または人名を全くかかげてはいないがそれを意味させた病理概念で表現している疾患──LymphogranulomatosisとかPleomorphic reticulum cell sarcomaとかanaplastic reticulum cell sarcomaとかscirrhous lymphoblastoma等──このような,兎も角Hodgkinの名称のつきまとう悪性の全身性のリンパ節の腫大する疾患を,何人にもたやすく理解出来るように,病理の畑からスッキリと整頓してお話しすることは,実の所極めてむずかしいのであります.おおまかの所は,何人にもつかめるのですが,一番はつきりさせたいと思う点について,驚く程混乱がひそんでいます.ひどい云い方をすると,各人各様の観すら,あります

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?