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文献詳細

雑誌文献

臨床外科16巻8号

1961年08月発行

症例

肺結核手術後に脳栓塞様症状を呈した2例

著者: 田村政司1 西原孝典1

所属機関: 1国立兵庫療養所外科

ページ範囲:P.737 - P.738

文献概要

 手術後に発生する脳栓塞は従来甚だ稀な疾患であるといわれていたが,近時その報告も散見されるようになり1)→12),しかもその症状が重篤で幸に死を免れても長く脱落症状を遺すことが多く,患者の予後におよぼす影響が甚だ大であり,今後注目されるべき合併症と推察される.
 国立兵庫療養所で,昭和34年末までに541例の肺切除術を施行し,その中の1例に術後脳栓塞の発生を見,また空洞切開後筋肉弁充填術99例を行つたが術後に脳栓塞様症状を呈した1例を経験したので,これらの症状および経過を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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